小さな愛が作る大きな奇跡
去る11月、北米と南米大陸200余名の聖徒たちが第56次海外聖徒訪問団として入国した。訪問団が韓国にとどまる間、とうに来ているはずの初冬の寒さはずっとたじろいだ。天の御父様と御母様の温かい愛だけ受けて海外聖徒たちが帰国した後、しばらく韓国に残っているカナダ・エドモントン教会のハン・イソン宣教師に会った。
2011年1年間、韓国を尋ねたカナダ教会の聖徒の数はうんと増えた。福音の便りがぽつりぽつりと聞こえていたカナダ福音の勢いが確実に変わったはずだ。一歩遅れて冬を呼ぶ雨がしとしとと降っていたが、2011年の終りに有終の美をおさめ、新年のときめきにあふれる彼の話により、雰囲気はとても和やかであった。
_ 宣教師、お会いできて嬉しいです。カナダ教会の便りをエロヒストに掲載することができて嬉しいです。「とうにシオンの香りを発しなければならなかったのに、神様にとても申し訳ありません。
カナダは光が足りない国です。一年の中で大部分が曇った日だから人々の気持ちも沈んでいて、憂鬱な時がひんぱんにあります。霊肉共に光が必要な国です。私が初めてエドモントンに来た当時には、自費宣教中の韓国家族何人かと、一、二人の現地の家族だけでした。今は福音の光を受けた新しい契約の働き手たちを続けて送ってくださって、多くの家族たちが広い神殿に集まりました。御父様と御母様に感謝します。」
「インドで六ヶ月間福音生活をして、2008年3月にエドモントンに来ました。インドは大変暑くてじめじめする国なのですが、カナダは大変寒くて乾燥しています。正反対の国に呼んでくださったんです。
気候も気候ですが、カナダは福音を伝えにくい所という話を聞いて、覚悟よりも、経験不足で、英語もあまりできない私がちゃんとできるのかという考えがまず頭に浮かびました。
本当にうまくいかなかったんです。門をたたいても開けてくれる人が一人もおらず、聖書を一度開くのが本当に難しかったです。東洋から来た人が聖書を教えるとは何事だとも言われました。「私が果たしてうまくできるのか」という考えがますますもっと私自身を縛りつけました。感謝よりがっかりする時がしょっちゅうだったし、挫折することも多かったです。私がする福音ではないのに、私がしようと思うから、それが福音の足を引っぱっていたのです。結論は御父様と御母様に頼らずに自分に頼った、一言で驕慢だったのです。」
_ 一人、二人の家族を見つけながら、今日の恵まれた成果を成すまで困難もあられたと思いますが。「人はすべてまったく同じといえども、生まれた時から身につけて来た情緒や考え方、概念は皆違います。カナダの人々はとても合理的で個人主義が強いです。利己主義ではなく個人主義(個人の価値を優先視する思想)です。 Give&Take(ギブアンドテーク)といって、他人に何かを与えるようになる時は、自分も必ず受けるものがなければなりません。情にひかれてただで施す場合は珍しいです。家族の間にも例外はありません。それで家族たちが天の御父様と御母様の愛をなかなか理解できなかったんです。神様の愛は無条件的な愛ではないですか。
ところで彼らの常識では、どんな利得もなしにどうしてそのようにまで私たちのために犠牲になられるのか納得できないのです。そんな家族たちが 2011年に祝福をたくさん受けました。多くの家族が韓国を訪問して文字でだけ理解していた御母様の愛と犠牲を直に見てびっくりしたんです。何ヶ月勉強してもなかなか悟れなかった家族たちが、180度変わって帰って来ました。」

ⓒ 2012 WATV
_ 家族たちがどんな風に変わったのか、知りたいんですが。「一旦、御父様と御母様を心で悟った家族たちの共通点があります。何も言わなくても、自分のような働き手を導きます。友達、家族、仲間… 導くのに全然ためらいません。天の御母様がいらっしゃる。再臨イエス様が東方地の果て大韓民国へ来られたとすぐ伝えます。私の羊は私の声を聞くという御言葉のように、聞く人々も天の家族と聞いたら、疑問点があっても一応御言葉を通して真理かどうかを分別し、たちどころに福音の働き手として成長します。働き手が働き手を呼んで来て、その働き手がまた他の働き手を捜して… 特に青年たちが皆目覚めて熱く福音の火を起こしています。預言者の夢を持って福音のためならすべてのものを献身しますね。信仰だけではなく外見も変わりました。身なりも端正になって、開放的な生活習慣も神様の子どもらしい敬虔な生活へと直して行きます。
今はむしろ先に来て聞いてきます。どのようにすれば祝福をもっと受けることができるかって。私が見るには痛々しいほど熱心にしているのに、「今私はとても欠けていて、もっと熱心にしなければならない」と言います。シオンに導かれてから一年もならない家族たちがです。何年間も福音を苦しみながらしていたのですが、みんな急にとても熱くなるから、これはどうした事なのか、これが本当に可能な事か、ぼうっとする位です。その時ごとに感じます。このような福音なのに、私がしようと思ったからうまくいくわけがなかったんだとです。」
_ 韓国を訪問した海外の家族たちは信仰が驚くべきほど成長します。御母様の愛の力でしょうか?「私も家族たちが全く他の人になって帰ってきたので、とても気になって聞いてみました。御母様の何が自分を変えたと思うのかとです。家族たちが言うのに、御母様にお会いすればもうただ愛が感じられるそうです。ある家族は講義室で聖書の勉強をする時に御母様がいらっしゃって、一緒に記念撮影をしてくださったそうです。ところで家族たちが座る椅子を直々に用意してくださっていたそうです。仕えられて当然で、もっと仕えても足りないほどの神様でいらっしゃり、宇宙に命令なさるほどの神様が、私たちにこんな事までしてくださるなんて、感動したのでしょう。単純に椅子を用意されたからではありません。御母様の御言葉一言、御母様の小さな思いやり、御母様のまなざし… このような小さなこと一つ一つが、心に積もって積もって御母様の中に隠された大きな愛と犠牲を見たはずです。
一人の青年はこのように言います。「すべての人が真理を妨げて、たとえ私一人だけが真理の中に残っても、私は真理を捨てることができない。聖書の御言葉が文字として頭にあるのではなく、御母様の愛が胸に刻まれたからだ」と。」
_ 御母様の愛は偉大です。しかし、御母様の愛はとても小さな御母様の思いやりと行動から染み出てくるようです。「実はこれまで、御母様にお尋ねしたかったことが、まさにその部分でした。「どのようにすれば御母様の愛をうまく伝えることができますか?」と、聞きたかったんです。
その青年の言葉を聞いて、私も訪問団日程に参加して家族たちが見た御母様の愛を必ず一度見たかったんです。今回、呼んでくださって御母様が歩まれる道を直接見せてくださり、答えをくださいました。
御母様は夜明けから夜遅くまで子供のために働かれ、訪問団のスケジュールに総会のスケジュール、数多くのスケジュールを消化しながらも借しまず愛をくださいました。第56次海外聖徒訪問団 200人の家族を本当に一人一人すべて相談に乗ってくださり、心痛める事情は最後まですべて聞いてくださいました。
御母様の愛は巨大な何かが滝の水が落ちてくるように家族たちに見えるのだと思っていました。誤算でした。御母様は子どもたちの話を聞いてくださり、手を握ってくださり、微笑んでくださり、面倒見てくださり、励ましてくださり、ただ静かに愛してくださいました。小さいと思える行動は、実は小さなことではありませんでした。小さく見えますが決して小さくない愛、これが御母様の方式でした。」
_ 家族たちが御母様の愛を悟った今、シオンの雰囲気はどうですか?「初めは本人の飲み物だけ準備してシオンに来た家族が、他の家族たちのために飲み物をいくつかずつ準備して来て、自分の食事だけ準備した家族が他の家族たちにも一緒に食べようと勧めます。
自分のことだけ考えていた彼らが、今は皆と一緒に分け合うことを楽しんで行います。食事を終えた後にはみんな気付き合い戦争をします。後片付けを互いに自分がしようとするんです。奉仕して、譲歩して… これがすべて御母様が模範を見せられた思いやりの心ではないですか。家族たちが韓国で御母様がなさる姿を見て、そのまま真似ようとするのです。
2千年前にイエス様と一緒に過ごした証人たちがいたように、韓国を訪問した家族たちは御母様と一緒に過ごしたことがある生きた証人たちです。御母様の証人たちが御母様の愛を行動で証しするので、新しい家族たちはそれが何かよく分からないけど喜びます。後になってそれが御母様の愛だったんだなと感じ、悟る速度がとても早いです。それで日増しにもっと多くの家族たちが御母様にお会いすることを願います。」

ⓒ 2012 WATV
_ 結局には思いやりと愛ですね。「はい。一人一人の魂への小さな思いやりが数百、数千の魂を救う道でした。このようにしていつ全ての家族を捜せるのだろうかと思っても、小さな思いやりの中に込められた御母様の大きな愛を悟った一人の魂が、また他の魂を捜し、その魂がまた他の魂を捜してあっという間に家族は倍になりました。とても小さく見えて、遅く見えて、遠回りのようでしたが、それが一番近道でした。これが分からなくてしきりに大きな結果だけ成そうとするから、その間福音が遅く成されるしかなかったんです。小さな思いやり、小さな関心。 これは本当に小さなことではなく大きなことです。」
_ 現在カナダの福音現況はどうですか?「バンクーバー、エドモントン、トロントに教会があって、ビクトリア、ウィニペグ、モントリオールにはハウスチャーチ(house-church)で運営される支教会があります。もっと開拓をしなければならない状況ですね。
少し前に韓国から来た宣教団とエドモントン教会の家族たちが、福音の「連合艦隊」を作ってエドモントン近隣都市のカルガリーに恵み深い結果を残して帰って来ました。マニトバ州にあるウィニペグ・ハウスチャーチにも働き手たちを支援して福音の基盤をさらにがっちり押し堅めました。
新しい開拓計画をもう一つ立てました。アルバータ州とマニトバ州の間にサスカチュワン州があるのですが、まだ福音が入っていっていない未開拓地です。2012年にはアルバータ州のエドモントンから、カルガリーそしてサスカチュワン州の主要都市を経てアルバータ州のウィニペグ。このように4つの都市を結ぶバイブルベルト(Bible-Belt)を作る予定です。青年たちは既にバイブルベルト完成のために熱心に御言葉を勉強して、霊肉共に徹底的な準備をしています。」

ⓒ 2012 WATV
_ バイブルベルト。本当に素敵です。この目標を成すためのまた他の計画があるのでしょうか「現地の福音の働き手をもっとたくさん養成しなくてはいけません。エドモントンで養成された働き手を、他の色々な都市に派遣してカナダの福音を開拓する予定です。今回韓国を訪問して帰った家族たちが、既存の燃えていた聖霊の火にもっとアップグレードされた聖霊の火を付けるはずなので、神様が2012年初盤からカナダに熱い福音の結果をくださると信じます。」
_ 遅く始まりましたが去年一年の間、あっという間に成された福音を経験しながら新年の福音のビジョンがもっと確実なものになったのではありませんか。「実は今も「速い」と言うことはできません。しかし、私の成して行く福音ではないから、御父様と御母様だけを信じて進むだけです。一歩一歩、遅いですが一生懸命行ったならまた分かりませんよ、神様が羽をつけてくださって飛ぶようなことが起きるるかも。(笑い) …その日が来ると信じます。
御母様のように一人一人の魂に小さなことから気配りして、小さな愛を実践したら、もみ殻のようにその日が飛び去る前にカナダ福音もあっという間に完成されるでしょう。