ⓒ 2012 WATV
カンボジアの首都プノンペン南部に位置するカンダル州サアン群のトライスラ。小作民が居住する静かな農村であるこの地域は、水事情が良くない。地下水は少なくとも数十メートル下にあり掘ることが難しく、周辺に流れるメコン川の水は泥水なので、人々は川の水を汲んで泥の成分を沈めた上澄みの水を飲んだり、雨水を貯めておいて飲む。農地の周りに溢れる少しの水を、人と動物が一緒に飲むこともある。その水は、農薬が混じっているせいか、飲んだらお腹が痛くなることが多いというが、その水を飲まなければならない住民は言う。これでも飲まないと、全く飲み水がないと。
知らせを聞いたプノンペン神様の教会では、人類に価なしに命の水をくださるエロヒム神様の愛を伝えるために、昨年7月15日から8月25日までトライスラのツールクダイ(4)、ポールカンダル(2)、トカル(2)、フォルリ(1)村に水汲みポンプ9台を設置した。トカル村に寄贈されたポンプの一つは、フンセン・ブンラニケ・ウドム小学校に設置されて、存分に水を飲んで洗うことができるようになった子供たちが、特に喜んだ。地下約40メートルまで掘り下げて設置した共同ポンプを使用しながら、子供たちと住民たちは素朴な笑いを隠さなかった。
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12月31日午後2時30分頃、フォルリ村に設置された水汲みポンプの前で9台の水汲みポンプの公式寄贈式が行われた。この席にはカンボジア プノンペン神様の教会の牧師と聖徒たち、カンボジア宗教部のミン・キン長官、サアン郡のキムチャンキリ郡守と村の住民まで約100人が参加して祝った。
ミン・キン長官は、住民のために水汲みポンプを設置した神様の教会世界福音宣教協会に敬意を表し、プレゼントされた水汲みポンプを長く使用できるように、住民がよく管理するように頼んだ。キム・チャンキリ・サアン郡守も9台の水汲みポンプを設置してくれた世界福音宣教協会に感謝した。
この日の寄贈式でミン・キン長官は、神様の教会が、これまで隣人助け合いに尽力してきたことに感謝し、感謝状を授与した。プノンペン、バッタンバン、シェムリアップ、コンポンチャムなどで新しい契約の福音を伝えるカンボジアの聖徒たちは、水汲みポンプ寄贈事業をはじめ、助け合い物品寄贈、街頭浄化、メコン川周辺の環境浄化、献血リレー、警察署慰問など、様々なボランティア活動で霊肉ともに命の水を伝えている。